2018年9月29日土曜日

第33回 仲間の会一泊研修会

9月22日~23日に貝塚青少年自然の家におきまして、第33回仲間の会一泊研修会が行われました。一泊参加・一日参加を合わせ224名参加があり、無事に終える事ができました。毎年開催しているこの仲間の会一泊研修会は、当院を退院した方々で作られた仲間の会の役員の皆様と、地域の断酒会の方々、そして病院スタッフとが互いに協力して作り上げています。そして様々な関連施設からも参加がありました。研修会準備は仲間の会や家族会他の皆さまで準備し、病院スタッフは研修会の裏方として役割を担い、準備を進めます。キャンプファイアーは毎年恒例です。炎を囲んでのカラオケ大会はどの一泊研修会にもない特別なプログラムです。もちろん研修会の中身も充実していましたが、実際の研修会の雰囲気や中身を作り上げるのは、当日参加の人たちです。私たちは少しでも良い研修会になる事を願って準備をすすめてまいりまいりました。

今回の研修では、長年にわたり仲間の会会長を務めた故福田米夫氏、副会長を務めた太田孫司氏に黙祷が捧げられ、そのあとを引き継いだ現仲間の会会長桝田照信氏の挨拶に始まり、不安と緊張とが入り混じった形で研修が始まりました。今回も広島県より呉みどりが丘病院の看護師の皆さま、リカバリハウスいちご佐古惠利子所長、大阪精神医療センター医師・PSW、広島から全日本断酒連盟中田理事長はじめ、遠方都道府県からの断酒会の方々の参加を頂き、本当に良い研修会となりました。毎年同じ様な感想になりますが、ピンと張りつめた空気の中に笑いあり、涙ありの良い研修会となりました.いつも家族の体験談には多くの気付きや感動、そして衝撃を受けます。赤裸々な体験談が多く聴かれ特に入院中の患者さんの真剣に研修に取り組む姿勢が見られました。

1日目の夜は恒例の野外活動では定番となった『和』のモニュメント・キャンプファイアーを囲んでカラオケを歌い、踊り、参加者全員が一体となり大いに盛り上がりました。仮装行列も年々進化を遂げています。院長先生の仮装も、もはや恒例となりそうです。
アルコール依存症は断酒をすれば回復可能な病気です。回復者の姿は酒で苦しい思いをしていたのは自分だけではなかったという孤独感からの解放、語られる体験談は希望の光です。この研修をきっかけに断酒を決意し「新生会病院に入院して新生した!」と第二の人生の土台をしっかり固め、回復の道を歩んで頂きたいと思います。
研修会にご参加いただいた皆様、お一人お一人のご協力で素晴らしい研修会となりました。来年の第34回大会へも全国から多くの方々のご参加を心よりお待ちしています。



・・・以下参加された患者様の声・・・

・ 家族の話しが心に残りました。
・ 断酒の気持ちが強くなりました。
・ 家族への感謝の気持ちが沸きました。
・ 今後は、必ず自助グループに参加していこうと思いました。
・ 自分の飲酒の問題点を見つめ直す良い機会となりました。
・ 自分には記憶がなくても、周囲に多大な迷惑をかけている場合があることを痛感しました。
・ 参加者に、若い人も多く、驚きました。
・ 家族の話しが、自分のことと重なり、振り返る良い機会となりました。
・ 色々な方と、話が出来てよかった。
・ 来年は、外来患者として参加したいと思いました。
・ 今後、飲みたくなっても一泊研修、体験談のことを思い出し頑張っていきたいと思いました。

 
 

2018年9月13日木曜日

第4回急性期医療におけるアルコール関連問題を考える集い

 当院では一般医療機関との連携の強化を目的に平成19年に委員会を立ち上げて、出張研修会等の取り組みをしてまいりました。
その中で数か所の病院のソーシャルワーカーの方から急性期病院での介入や他の病院がどう対応されているかを知りたいと研修会のご希望をいただき、平成27年に「第1回急性期医療におけるアルコール関連問題を考える集い」を東海大学の稗田先生を講師にお迎えして開催しました。
第2回・3回は動機づけ面接トレーナーで精神科医の小畔先生を講師にワークショップを開催いたしました。
 今年度は藍里病院の吉田精次先生をお迎えして、ご家族から相談を受けた場合に役立つ介入方法としてCRAFTのワークショップを企画いたしました。
急性期医療機関にお勤めの方のみならず、広く医療・保健・介護・福祉機関の皆様にご参加いただき、急性期医療におけるアルコール関連問題を考える機会となることを願っております。
是非ご参加ください。

ワークショップ チラシ

会場地図

申し込み用紙