第28回 日本アルコール看護研究会並びに 第13回九州アルコール看護研究会 大分大会に参加してきました。
大会テーマは『和きあがるアルコール看護のチカラ』~28年目の絆といやし♨~
主催は日本アルコール看護研究会、大会事務局は医療法人社団淡窓会 大分友愛病院
会場は別府ビーコンプラザ、2018年2月23日(金)~24日(土)の二日間にわたって行われました。
当院からは濱邉・池嶋が参加しました。ポスターセッションがあり当院でおこなっている認知行動療法が平成29年1月より全8回から全6回シリーズに変更したため、ステージごとに実施しておいたアンケートを集計し、8回と6回を比較したものを報告しました。結果としては6回シリーズの方が8回シリーズより「良く分かった」、「すごく役立ちそう」という項目で有意に満足度が増す結果となった為、考察を加えて報告しました。最も満足度が増す要因として考えられたのは「仲間意識」。6回シリーズではホワイトボードを用いて“アルコール依存あるある”を考えたりして和やかな雰囲気で始まります。例えば、“コンビニの駐車場で酒を飲むのは普通の酒飲みか?アルコール依存症なのか”、他にも“出入り禁止になったお店がある”等々10項目をみんなでワイワイ話し合ったり、ICD-10を自己チェックしてもらったり、赤信号で人はどういう行動をとるかという例題で考えと行動を考えてもらったりして認知行動療法とはどんな治療法なのかを参加者みんなで考える。そんなはじまりでアンケート「私が経験し悩んでいたことが表現や言葉づかいの違いはあれ、みなさんの発言の中にありました」「このミーティングは自分と向き合える事と他の方の意見が聞けるので私にとってとてもいいものになっている」等の自由記載からも仲間意識が最初から形成され、そのことが他のメンバーの意見に耳を傾けたり、断酒例会とはまた違った体験をありのままに話せる雰囲気があり満足度に繫がっているのではないかというまとめをしました。8回シリーズの時に患者さんにも職員にもあった緊張感はなくなり楽しくミーティングを行うことができています。これからも楽しくより良いミーティングが続けていけるよう努めてまいります。