2019年10月8日火曜日

第34回 仲間の会一泊研修会

 令和元年9月21日~22日に貝塚青少年自然の家にて第34回仲間の会一泊研修会を仲間の会と病院とで開催させていただきました。今回も遠方からもたくさんの参加を頂きありがとうございました。お影様を持ちまして無事に終えることができました。今回は大阪府断酒会の松井会長にお越しいただき祝辞と当院入院中のエピソードを交えてのご挨拶いただき、ひがし布施辻本クリニック院長辻本士郎先生はじめ、リカバリハウスいちご佐古惠利子所長、呉みどりヶ丘病院看護師の皆様そして遠方都道府県からも参加を頂き、緊張感のある良い研修会となりました。仲間の会らしい一泊研修として4~5年前より体験談を大切にし、それまで自分の座る席で体験発表していたのを、前に立って会場の皆さんと対面する形で語る形式を取り入れ行ってきました。発表者の体験談に耳を傾け、心で聴くという理想の形に近づいてきたのではないかと考えています。それは発表中の私語が殆ど無いことからも伺えます。赤裸々な体験談が多く、その中でも笑いあり、涙ありと素晴らしい研修会となりました。
 
恒例の野外活動を1日目の夜に行いました。雨も心配され今年は研修会自体の中止もあり得る、キャンプファイアーなんて無理だ!と予想される中、日ごろの皆さまの行いが良くいつも通りのカラオケ大会を無事に行うことが出来ました。平成から令和の世になっても変わらない『和』のモニュメントが輝き、キャンプファイアーを囲んで踊り、カラオケを歌って参加者全員が一体となって盛り上がりました。アッという間の楽しいひと時でした。仲間の会の一泊研修会は真剣な体験談と楽しいキャンプファイアーのメリハリの利いた研修会です。私たち病院スタッフとしてもこの日は特別な日です。そして今年からはさらに子どもさん向けのプログラムも始めさせていただきました。酒害者本人やその家族は今まで研修会の場所で居場所がありましたが、子ども達にはそれがなかった。そんな思いから子ども達で過ごせる居場所を仲間の会の方々に用意していただきました。ディスクゴルフ、バルーンアート、紙すきクラフト体験やシャボン玉・綿菓子・・・等々。貝塚青少年自然の家のスタッフやボランティアの方などにご協力いただき実現できました。仲間の会は本当に子どもさんも含めた家族ぐるみで参加できる大会になっていって欲しいと願っています。この研修をきっかけに一人でも多くの方が回復の道、ひいては『新生』への道を歩んで頂きたいと思います。

 研修会にご参加いただいた皆様、お一人お一人のご協力で今回もみんなが一体となり素晴らしい研修会となりました。来年の第35回大会へも全国から多くの方々のご参加を心よりお待ちしています。
 
 


・・・以下参加された患者様の声・・・
  • 同じ様な体験をしている仲間が多くいたので自分もお酒をやめる事ができるし、安心と力強い希望を与えてもらいました。
  • 人の気持ちを考えていきたいです
  • お酒は僕自身にとって、毒であり身体を壊すものであり、命を失くすかも可能性も高いことが理解出来ました。
  • 今は亡き両親に対して申し訳ない気持です。お酒を止めないと両親に対しての供養にないりません。
  • 体験談を聞いたり語ったりすることにより、よく以前から知っている仲間の死や仲間のメッセージを忘れることなくお酒のない未来に向かいたいと思います。
  • 一人では決してお酒をやめることが出来ないので、仲間の中にいる事、仲間は何より大切だと思う事を実践していきたいと思いました。
  • 一人孤独にならず、断酒会の仲間とつながり断酒していこうと思います